日付が変わるころ、漁を終えたばかりの漁船が、長崎魚市場の桟橋に続々と入港します。先ほどまで広大な海を悠々と泳いでいた鮮度抜群の魚たちが、セリにかけるため水揚げされます。
水揚げした魚を「生産者」・「魚種」・「サイズ別」に競り場に並べていきます。少しでも高い値段で売るために、並べ方も工夫します。
セリ落とす魚を下見する仲買人たちも見られます。
午前5時、セリが一斉に始まります。セリ人の掛け声に合わせて、新鮮な魚たちが次々とセリ落とされていきます。その横で、別の社員がセリの取引額をセリ帳に記入していきます。
現場で記入したセリ帳を基に、セリの取引額をデータ入力していきます。漁師さんへ支払うお金の計算の基になる、大事な仕事です。
また、操業中の漁師さんや各地漁協に電話でその日の相場を伝えると同時に漁獲の状況を聞き、翌日以降の入荷予定を把握します。仲卸業者にも入荷予定を伝え、安定した魚価を保つよう努めます。