渡り蟹:ワタリガニ


 特徴と種類

東北以南の内湾の砂泥底に生息しています。標準和名はガザミ(蝤蛑)といいます。甲は菱形、大きさは15cm〜20cmになります。一番下の足が平ら(へら状)になっていて、遊泳脚として泳ぎ回ることが出来るので、ワタリ(渡り)ガニと呼ばれています。雌雄は”ふんどし”と呼ばれる腹部のフタの幅で見分けます。幅が広いのが雌です。産卵期になると、雌は”ふんどし”に卵を抱えていて、外子(そとご)と呼ばれています。また、甲羅の中の”味噌”と呼ばれる肝膵臓や卵巣は最も美味です。



 調理メモ

塩ゆでや蒸して食べるのが一般的ですが、焼いて食べるとカニの旨みが逃げ出さず美味しく食べることができます。甲羅を外し、エラ(ガニ)をとり、軽く塩をふって焼き上げると、美味しいにおいが立ちこめます。また、味噌汁に入れると、風味とダシがよく出て最高です。さらに、四つ切りにして、身が付いた脚に唐揚粉をまぶして中華風に揚げても美味しく食べられます。

長崎のさかな辞典へ

 

Copyright:2003 長崎魚市株式会社
Nagasaki Uoichi co.Ltd