鰻:ウナギ



 特徴と種類 

体は円筒状で細長く、皮下には小さなウロコが埋まっていて、皮膚は粘液でヌルヌルしています。背ビレと尻ビレは後方についています。日本各地、主に南日本の湾港や河川の泥底に生息しています。秋になると産卵のために、海へ下って行きます。産卵場所は、台湾やフィリピンなどの熱帯深海で行われていると言われています。ふ化した仔魚はレプトセファルス(葉形幼生)と呼ばれる、柳の葉の形で透明な体をしています。仔魚は黒潮によって北上、成魚とほぼ同じ円筒状の体になり、透明に近いシラスウナギになります。シラスウナギは河口附近に集まり、体色は黒くなり(クロコと呼ばれる)川を上っていきます。成魚になるまでに5年から10年ほどかかり、腹面が銀色になります(銀腹ウナギ)。日本では、クロコが溯上する時、西日本・四国・九州の各地で養殖用に捕獲されています。ウナギは、産卵場や回遊の分布域などレプトセファルスのエサなどの生態は未だ明らかになっていません。



 調理メモ 

蒲焼で食べたり、肝は吸い物にするとおいしいでしょう。

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