長崎において水産物の市場(魚類集散場)取引が始まったのは、江戸・寛永年間にまで遡ります。長崎魚市株式会社は、この300有余年に及ぶ市場取引の歴史を継承し、今日も多種・多量の水産物を長崎県内はもとより全国に供給する役割を果たしています。
 長崎に水揚される魚は、恵まれた自然条件のもとで、沿岸漁業でのイワシ、アジ、サバ、ブリ、タイ、イカ、タチウオ、カツオ、サワラ、マグロなど十指に余り、遠洋漁業でのエソ、グチ、カレイ、アマダイ、レンコダイ、ハモ、シズ、ヒゲダラ(ヨロイイタチウオ)など日本でも有数の魚種を誇っています。また、1985年からは東シナ海で漁獲される中国産水産物の水揚げも開始され、ピーク時には年間1万トン、40億円前後の取引が行われていました。経済発展が著しく、水産物の需要拡大が予想される中国ですが、長崎魚市株式会社は、長崎と中国との歴史的交流関係を背景に、今後とも国際市場開拓のための密接な協力関係を推進したいと考えています。